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【開催報告】京都大学 総合研究推進本部(KURA)向け「研究面談コーチング研修(基礎編)①」を実施しました

2025年5月、京都大学 総合研究推進本部(KURA)からのご依頼により、URAの皆様を対象とした「研究面談コーチング研修(基礎編)①」を実施いたしました。対面形式で行い、所属領域を超えたメンバーが集い、実践を通じてコーチングの基礎的なマインドとスキル等を学ぶ機会となりました。


■ 研修の背景と目的

京都大学 総合研究推進本部(KURA)では、研究者との研究面談を非常に重要な業務と位置付けています。第10回RA協議会年次大会での我々のセッション(「URA×コーチング➡研究力UP!の道筋」)に参加した事務局の方々が、コーチングの手法を取り入れることで、より質の高い研究面談を実現する可能性に着目し、本研修が企画されました。


■ 研修概要

  • 場所:京都大学 学術研究支援棟 会議室
  • 対象者:各領域のURA 30名
  • 形式:対面
  • 内容(一部抜粋)
    • コーチングとは?
    • 信頼関係の構築
    • コーチングスキルの基礎
    • 振り返りと次回に向けたアクション

■ 参加者の声(一部抜粋)

  • 「面談中は沈黙を避けてしまいがちだが、研究者の先生が熟考する ”良い沈黙” もあるということに気づきました。またペアワークからこちらの緊張は伝染するという点を学び、先生がリラックスしてご自身の研究について話せる雰囲気作りも大事だと感じました。」
  • 「研究者から話を引き出すところが重要だと感じた。今までのやり方が今回のお話でコーチング理論に裏付けられていることがわかったので、自信を持って取り組める。」
  • 「このURAに相談したいと思ってもらえるようになる(信頼を勝ち取る)こと。そのためには、まずは親身になって研究者の話をしっかり聞き、気づきを与えられるような質問をすること。更には、有効な問いが投げられるように、自分自身も自己研鑽を怠らないことが重要である。」
  • 「求められる資質・スキルについて分節化して、それぞれについて目指すべき方向性を見直す機会を設けることで、個別具体的に「こういうテクニックが有効なのではないか」という判断を自分で行えるようになるので、このように改めて研究面談の在り方について総合的に振り返る機会を作ることが非常に大切だと感じました。」
  • 「自分の課題を解決することをメインに聞きがちな状況。「そういえば最近、相手のために聞いてないな」と思いました。また、話の良し悪しの判断から解決策の提示に走りがちなところ、自分の意見は一旦置いておいて、まずは受け止めることを意識しようと思いました。」

■ 事務局からのコメント

「予想していた以上にペアワークやチームでのディスカッションが盛り上がり、あっという間でした。更に研究面談で実際に活かせるよう、次回からの研修も期待しています。」


■ 講師より

本研修では、新任の方々も経験豊富な方々も積極的な参加と率直な対話が印象的でした。対話例のロールプレイではとてもリアリティのある演技で感心しました。ワークやディスカッションでは他のメンバーから学ぼうという強い姿勢を感じました。今後の研修でも、参加者の現場での実践に貢献できることを楽しみにしています。


■ 当日の様子